高性能な製品の裏側に存在する、製品づくりに欠かせない引張試験

金属の検査

金属の検査について知っておこう

機械類や構造物に使う金属はできるだけしっかりとした強度や弾性があるものを使うのが理想です。万が一、金属の劣化が早まったり、すぐに金属疲労を起こす場合などは、機械や構造物が壊れるだけでなく、それを扱ってる人が怪我をしたり大きな事故に発展してしまう場合もあるからです。そこで、その金属の性能を知り、構造物などを合理的に設計をするためには、その性質について知っておく必要があります。そこで引張試験を行うのです。引張試験は試験片に引張荷重を加えて様々なデータをとります。その金属の応力とひずみの関係を測定して、そこから弾性率や弾性限界、降伏点、絞りなどを求めます。この引張試験は引張試験機や多目的万能試験機を用いることで行います。

引張試験と超音波検査について

引張試験と類似のものに超音波検査があります。その二つをそれぞれ比較すると、抜き取り率では引抜き試験の場合1ロットに付き5本程度になります。これに対して超音波検査は1ロットで30本から50本程度が可能です。検査時間に関しては、引抜き試験の場合は抜き取り率も少ないことから結果を出すまでに時間がかかってしまいます。ですが、超音波検査の場合にはその場ですぐに判明します。ロットの品質については、引抜き試験の場合、抜き取り率が低いため精度が悪いのに対して、超音波検査は全数検査も可能なため、要求に応じた抜き取り率を検査できます。このように比較すると引抜き試験よりも超音波検査のほうが優れているように感じますが、検査員の中には超音波検査の結果を信頼していない人もいます。